🎬緊迫のサスペンス衝撃作!実際に起きたアメリカ大使館人質事件を描いた映画「アルゴ」

サンディエゴからこんにちは!
英語コーチ しおはまなおこです。
生きた英語が学べる「映画/ドラマ/洋書」を活用して、英語を楽しく味わうヒントをお伝えしています♪
今回ご紹介するのは2012年の映画「アルゴ」。イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦をもとにした、手に汗にぎるサスペンスです。
【作品情報】
題名:アルゴ(原題:Argo)
製作年:2012年
時間:120分
ジャンル:サスペンスドラマ
監督・脚本・主演:ベン・アフレック
出演:ブライアン・クランストン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン
アカデミー賞:7部門にノミネート、作品賞、脚色賞、編集賞の3部門を受賞
【あらすじ】
1979年、ホメイニ率いるイランの反体制勢力によって国王はアメリカに亡命。アメリカに対する反感が強まり、暴徒と化したイラン国民がアメリカ大使館を占拠しました。
大使館では52人の大使館員たちが人質となりましたが、6人のアメリカ人は自力で脱出してカナダ大使の自宅に身を潜めます。イランの要求は、アメリカが受け入れた元国王を引き渡すこと。幸いイラン側はまだ6人の大使館員が逃げ出したことに気づいていません。
アメリカ大使館に残された全大使館員の顔写真はシュレッダーにかけられていましたが、イラン側は主婦や幼い子どもたちを動員して復元作業を進めます。逃げた6人の顔が割れるのは時間の問題でした。
この知らせを受けて、CIAは人質奪還のために動き出しました。人質救出の専門家であるトニー・メンデスが考えたのは架空の映画をハリウッドで企画し、6人をその撮影スタッフということにして出国させる作戦。
トニーは特殊メイクのプロの知人に話を持ちかけます。彼の紹介した映画プロデューサーはボツになっていた脚本の中からSF作品「アルゴ」を選びます。トニーらは架空のSF映画「アルゴ」のために事務所を立ち上げ、大々的に制作を発表し、キャストも決め、作戦は進んでいきました。
ニセ映画「アルゴ」に乾杯する3人。出演者を集めて脚本の読み合わせまでしっかりやるんですよ。
©2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
トニーは単身イランへ向かいますが、空港のゲートは厳重に見張られていて、脱出は難しそうな様子。トニーは撮影許可を得たあと、カナダ大使私邸に行って6人と対面します。ニセの映画撮影ロケハン計画に、はじめは反対しますが他に手はないと覚悟を決める6人。トニーが用意したそれぞれの人物プロフィールを暗記し、その日に備えます。一度外に出たときは難なくやり切りましたが、トニーは突然上司から計画の中止を命じられます。
軍はアメリカ大使館の人質救出を優先させるため、6人を後回しにすることにしたのです。待機していたハリウッドのニセ映画事務所は閉鎖され、航空券もキャンセルされてしまいました。トニーは一晩中ひとりで考え込みましたが、翌朝、計画を続行すると上司に連絡。その頃イラン側は6人が逃げたことに気づき始めていました。
トニーは6人を連れて空港へ向かいます。上から中止命令によって航空券もキャンセルされたままでしたが、トニーの上司は急いで政府へ掛け合い大統領の許可を得ました。(詳しくは【場面の説明】で!)
トニーと6人はぎりぎりのところで飛行機に搭乗し、アメリカに帰国。この事件はカナダの手柄として公式に発表され、1997年になるまでCIAの関与は公表されませんでした。
©2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
【場面の説明】
上の写真の左側に立っているのがトニーの上司オドネル(「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン)。航空券の許可をもらうため、決定権を持つジョーダンに必死に連絡をとろうとしますが全然つかまりません。オドネルはジョーダンの子どもが通う学校を突き止め、学校からの電話のふりをしてやっとジョーダンをつかまえます。
オドネル: Where are his kids? ジョーダンの子どもたちはどこだ?
部下:What? なんですって?
オドネル: Where do his kids go to school?
ジョーダンの子どもたちが通ってる学校はどこだ?
【英語ワンポイントレッスン】
Where do his kids go to school?
彼の子どもが通ってる学校はどこだ?
どの学校に通っているのか?とたずねるフレーズです。日本人的には "Which school"と言ってしまいがちですが、このフレーズをしっかり覚えておきましょう。
今まで私はこのフレーズを何度もしつこく紹介しているので「もうわかったよ!」と感じる人もいるかもしれません。
でもね、しつこいぐらいがちょうどいいんですよ。しつこいと感じるくらい脳に焼きつけておくと、とっさの時にポロッと口から出てきます。英語でいうところの Pavlovian / knee-jerk reaction(条件反射)ですね。
空港でのシーンが、ホント手に汗握っちゃうんですよ!早く飛び立って〜と叫びたくなる。
©2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
【Naokoの独り言】
実話をもとにしているとはいえ、かなり脚色も入っています。観客をハラハラドキドキさせるための演出ですから、私は個人的に脚色大歓迎!
実話をもとにした映画は、エンドクレジットに実際の人物の写真が出てくることが多いです。この「アルゴ」も、6人の人質だけでなく、CIA職員もそれぞれ本物にそっくりな容姿だったことにびっくり!そのこだわり、プロの仕事に脱帽ですよ。
実話をもとにした映画「グリーンブック」、「しあわせの隠れ場所」も、エンドクレジットに本人の写真が出てきます。実話の映画化は、このエンドクレジットを見るのが楽しみの1つです♡
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Naoko Shiohama
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人生は楽しんだものがち!
英語も楽しく習慣にしましょう♪
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P.S.映画のおもしろさが先に立って、英語ワンポイントがオマケみたいになってしまいました。でも、それでいいんじゃない?と思ってます。映画がおもしろいからこそ、セリフも心に残るわけですから。