間違った木に向かって吠える!【犬】にからんだ英語イディオム

こんにちは!
映画/ドラマ/洋書が大好きなオンライン英語コーチ Naoko です。
今回は【barking up the wrong tree】というイディオムをご紹介します。
イディオムとは文字通りの意味ではなく、隠れた意味があるフレーズのこと。今回のイディオムも、文字通りに訳すと「まちがった木に向かって吠える」という意味ですが、「見当違いな考えを持つ、非難する相手を間違える」という隠れた意味があります。
ドラマ「アフェア〜情事の行方〜」に出てきました。
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【あらすじ】
小説家でもある教師のノアは、有名作家の娘である妻ヘレン、4人の子どもと、NYで充実した生活を送っていた。ある夏、郊外の避暑地モントークにある義父母の豪邸を一家で訪ねる途中、立ち寄ったレストランでウェイトレスのアリソンに偶然出会う。そんなアリソンは近くにある牧場のオーナー、コールの愛妻。夫妻はかつて幼い息子を失った悲しみを乗り越えようとしていた。次第にひかれ合い、急接近するノアとアリソン。二人の関係がまわりに様々な影響を与えるなか、ある事件が起こる…
【場面解説】
ある男性が殺されるという殺人事件が発生。参考人としてアリソンが刑事に事情聴取されているシーンです。
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刑事:Where were you staying that night? (あの夜はどこに泊まったんですか?)
アリソン:I told you.(もう話したでしょう)
刑事:You drove back to the city.(車で町に戻ったんでしたね)
アリソン:Yeah, that’s right.(そうです)
刑事:So you think I’m barking up the wrong tree?(あなたを疑うのは見当違いですかね)
アリソン:I don’t know. I just want to help you do your job.(私は協力したいだけです)
I’ll do anything to find out what happened to him.(彼に何があったのかを突き止めるためなら何でもします)
I can’t believe he’s gone.(彼が死んだなんて信じられませんから)
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【barking up the wrong tree】
元は、獲物を追いかけていた猟犬が獲物を見失って、間違った木に向かって吠えていることから「見当違いをしている」という意味になったそうです。獲物は別の木の上にいるのに、この木だ!と思ってキャンキャン吠えている犬を想像してください。いつも進行形で使います。
犬が出てきたところで、犬の鳴き声のボキャブラリーを増やしましょう!
- bark:キャンキャン吠える
- yelp: 子犬がキャンキャンほえる
- bow wow:わんわん
- woof:ワフワフ(たいてい2回繰り返して woof woof)
- whine: 寂しそうにクンクン鳴く
- howl:遠吠えをする
参考までに「犬」を使ったイディオムを紹介したサイトのリンクです。
DOG Idioms: 16 Useful DOG Idioms and Sayings
【今回の英語】
So you think I’m barking the wrong tree?
あなたを疑うのは見当違いですかね?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Happy learning!
しおはま なおこ
P.S.前に「へぇ〜」と思ったのが「hair of the dog」というイディオム。「迎え酒」のことです。