すごく英語っぽい!言い過ぎたり言い間違えたりしたときに使えるフレーズ

サンディエゴからこんにちは!
元字幕翻訳家の英語コーチ Naoko です。
今回は、言い過ぎたり言い間違えたりしたときの表現【come out wrong】をご紹介します。
【come out wrong】は「間違ってでてきてしまう」という意味。言おうと思ったことと使った言葉が一致していないときに使います。
たいていは、言い過ぎたり言い間違えたときに使うので「そういうつもりじゃなかった、悪かった」とあやまりの言葉が続くことがほとんど。
ドラマ「アフェア〜情事の行方〜」に出てきました。
【あらすじ】
小説家でもある教師のノアは、有名作家の娘である妻ヘレン、4人の子どもと、NYで充実した生活を送っていました。ある夏、郊外の避暑地モントークにある義父母の豪邸を一家で訪ねる途中、立ち寄ったレストランでウェイトレスのアリソンに偶然出会います。そんなアリソンは近くにある牧場のオーナー、コールの愛妻。夫妻はかつて幼い息子を失った悲しみを乗り越えようとしていました。次第にひかれ合い、急接近するノアとアリソン。二人の関係がまわりに様々な影響を与えるなか、ある事件が起こります……
主要な登場人物(ノア、アリソン、ヘレン、コール)それぞれの視点から、同じエピソードが描かれる形式が面白いです。まるで芥川龍之介の「羅生門」。ノアの視点から見たときの状況と、アリソンの視点から見たときの状況がずいぶん違ったり。物事のとらえかたは人によってこんなに違うのか、と驚いてしまいます。
不倫、離婚、殺人事件など、かなりドロドロした内容ではあるものの、情感たっぷりな大人の世界を堪能できる中毒性のあるドラマです。
【場面解説】
朝、ランニングに行くといってアリソンと密会しようとしているノア。でかけようとしたところで息子トレバーが一緒に行きたいと言い出します。
トレバー:Where are you going? どこ行くの?
ノア:I'm running. 走りに行くんだ。
トレバー:With your car keys? 車のキー持って?
ノア:No, I'm driving to get bagels, and then I'm running. ベーグルを買ってから走るんだよ。
トレバー:Can I come? 僕も一緒に行っていい?
ノア:No, I'm not just getting bagels. I'm also running. ベーグル買うだけじゃない。走るんだ。
トレバー:I can run. ぼくだって走れる。
ノア:Running is my time to be alone, okay? 走るのは一人になる時間なんだ。
トレバー:Aren't you alone all day long? ずっと一人でいるじゃない。
(ノアはイライラして怒鳴る)
ノア:Trevor, I said no! ダメだと言ってるだろ!
お父さんにどなられて、ビクッとするトレバー。それを見てノアはあやまります。
ノア:I'm sorry, that came out wrong. I'm sorry. 言い過ぎた。すまん。
主語が人ではない、すごく英語的な表現ですよね。日本人的発想からは出てこない表現だと思って紹介しました。
洋書「ワンダー」にも出てくるんですよ。
Any words you used would come out wrong.
どんな言葉を使ってもうまく言い表せない。
みなさんが見る映画やドラマにも、出てくるかもしれません。ぜひ意識してみてくださいね。
英語はストーリーで出会ったときに覚えるのが一番。ストーリーのパワーを活用して英語を楽しみましょう!
【今回の英語】
That came out wrong.
(言い過ぎた)
Any words you used would come out wrong.
(どんな言葉を使ってもうまく言い表せない)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Happy learning!
Naoko