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🎬孤高の黒人天才ピアニストと粗野なイタリア系運転手が演奏ツアーで絆を深める感動作「グリーンブック」

1962年 ドラマ ロードムービー 人種差別 音楽
Green Book

サンディエゴからこんにちは!

英語コーチ しおはまなおこです。 

 

生きた英語が学べる「映画/ドラマ/洋書」をお手本に、英語を楽しく学び続けるヒントをお伝えしています♪

 

今回ご紹介する映画は「グリーンブック」。公式サイトのキャッチコピーが最高なので、引用しますね。 

 

1962年。天才黒人ピアニストは粗野なイタリア系用心棒を雇い、〔黒人専用ガイドブック〕を頼りに、あえて差別の色濃い南部へのコンサートツアーに繰り出す。旅の終わりに待ち受ける奇跡とは?まさかの実話!

 

 

 

【作品情報】

作品名:グリーンブック(原題:Green Book)

2018年、130分

ジャンル:ドラマ、ロードムービー

監督:ピーター・ファレリー(「メリーに首ったけ」)

主演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ

アカデミー賞:作品賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞受賞

  

【あらすじ】

時は1962年、NYの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールの上に住居を構え、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才ピアニスト。彼は、なぜか人種差別の色濃い南部での演奏ツアーをもくろんでいた。二人は〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに出発する。知的でエレガントなドクター・シャーリーと、口が悪くて大食いのトニーという対照的な二人が、少しずつ心を通わせていくさまが感動的。

 

〈グリーンブックとは?〉

1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック。ジム・クロウ法の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝された。

 

 

【場面の説明】

 

アラバマ州バーミンガムでの演奏ツアー最終日(かなり後半の場面です)。ドクター・シャーリーは楽屋(といっても粗末な物置き部屋)で準備中。運転手のトニーは、ドクターとトリオを組んでいる演奏家二人(ジョージ&オレグ)と食事をしながら話をしています。

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ジョージ:Is Dr. Shirley in his dressing room?

 

ドクター・シャーリーは控え室にいるのかい?

 

 

トニー: Yeah. More like half a broom closet. 

 

ああ、控え室っていうより掃除用具入れだけどな。

 

 

Tell you, I don’t know how he puts up with that shit.

 

まったく、ドクターがどうしてあんなひどい扱いに耐えるのかわからないよ。

 

 

オレグ:Six years ago, 1956, Nat King Cole was invited to perform at Municipal Auditorium right here in Birmingham. 

 

6年前の1956年、ナット・キング・コールはここバーミンガムの市立公会堂で演奏してくれ、と招かれた。

 

Mr. Cole was very first negro asked to play at a white establishment in this city.

 

彼はここで演奏依頼をうけた一番最初の黒人だった。

 

 

Soon as Mr. Cole started playing, a group of men attacked him for playing white people’s music. Pulled him off stage and beat him badly. 

 

彼が演奏を始めると「黒人が白人の音楽を演奏するな!」と数人の男たちが彼をステージから引きずり落としてボコボコにした。

 

トニー: Jesus Christ. ひでえな!

 

オレグ:You asked once why Dr. Shirley does this?

 

なぜドクターがあえて南部でツアーをやるのか、と君は前にたずねたね。

 

 

I tell you. 答えを教えよう。

 

 

Because genius is not enough.

 

才能あふれる天才演奏家というだけでは足りない。

 

  

It takes courage to change people’s hearts.

 

人間の心を変えるには勇気が必要なんだ。

 

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【解説】

 

 It takes ◯◯ (名詞) to △△(動詞).

△△するには◯◯が必要である

 

ここでの take は to need or require という意味。The Britannica Dictionaryの定義では12番目に出てきます。

 

It takes…で私が思い出すフレーズは2つあります。

 

【1】It takes a village.

みんなの協力が必要だ/力を合わせよう



It takes a village to raise a child.「子どもを育てるには、村じゅうみんなの力が必要だ」というアフリカの古いことわざから来た言葉です。

 

【2】It takes two to tango. 

タンゴを踊るには二人が必要だ(一人じゃタンゴは踊れない)。

 

何か揉め事が起きたとき「どっちもどっちだ/ケンカ両成敗だ/お互い様だ」という意味で使います。

 

 

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courage は「勇気」という概念を示す抽象名詞で、数えられません。「勇気」ときいて思い浮かべるものは人によって違いますよね。はっきりと決まった形がないもの、ぼんやりして境界線がないもの、それが数えられない名詞の基本です。

 

数えられない名詞には a/anがつかず(theはつくときあり)、常に単数形。

 

ここで使われている courage が数えられない名詞である、ということを心にとめておいてくださいね。

 

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ゲスト演奏家として招待しておきながら、トイレは施設内のものを絶対に使わせず、外の掘っ立て小屋のような黒人専用のトイレを使えと言う白人たち。「南部ではそれがルールだから」の一点張りです。屈辱的な扱い、不当な仕打ちを受けることを覚悟のうえでツアーを決行しているドクター・シャーリーの覚悟と勇気は、差別を受けたことがない人には分かり得ないレベルでしょう。

 

常に威厳を保っているドクターですが、運転手のトニーには本心をさらけだします。家族とも疎遠で、黒人社会にも受け入れてもらえず、どこにも居場所がない。切ないほどの孤独をぶちまける雨のシーンは泣けました。

 

「メリーに首ったけ」などのコメディの名手であるファレリー監督が、シリアスな問題をテーマにしながらもユーモアあふれるセリフで微笑ませてくれる素晴らしい映画「グリーンブック」。ぜひ観てください!

 


 

【覚えておきたい英語のセリフ】 

 

It takes courage to change people’s hearts.

 

人間の心を変えるには勇気が必要なんだ。

 


 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

Naoko Shiohama

 

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人生は楽しんだものがち!

英語も楽しく習慣にしましょう♪

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 ã€takeを使ったフレーズを紹介したブログ記事】



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