読むたび新しい感動の波が押し寄せる!極上の作品は何度でも味わなきゃもったいない!

サンディエゴからこんにちは!オンライン英語コーチのNaokoです。
今回はナイキ創始者フィル・ナイトの自伝”Shoe Dog”(邦題「シュードッグ 靴にすべてを。」)からのフレーズをご紹介します。
フィルは日本の運動靴オニツカタイガーにホレ込んで単身日本に渡り、アメリカでの販売契約を結びます。
何度も読んでいますが、読むたびに新しい感動を呼び起こしてくれる本。フィルの運動靴への情熱、そのパッションが行間にあふれ出ているんです。
オーディオブックも何度も聴いています。そして今までメルマガで紹介したフレーズが出てくることに気づきました。
たとえば、ナイキの前身ブルーリボン社の初の正社員になったジョンソンという人物について評するくだりがあります。
He also had an array of phobias―heights, snakes, bugs, confined spaces―which could be off-putting to his bosses and colleagues.
ジョンソンは恐怖症のオンパレードだった。高所恐怖症、ヘビ恐怖症、ムシ恐怖症、閉所恐怖症。上司や同僚には嫌われていたかもしれない。(なおこ抄訳)
Knight, Phil. Shoe Dog: A Memoir by the Creator of Nike (p. 82). Scribner. Kindle Edition.
off-putting という形容詞は、ダークコメディドラマ「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」にも出てきました。「(行動や外見が)不快な、不愉快な、いやな、好きになれない」という意味の形容詞です。
→→動画つき解説記事はこちら。
最初に読んだときは文脈で想像できたので気にとめませんでしたが、今回は「ここにも出てきてたのか!」とうれしい驚きでより深く心に残りました。
さらにもう1つ。
のちにフィルの妻となるペニーが、ブルーリボン社のアルバイトとして働くようになったときの描写です。
She had a remarkable way with people,
彼女は人の心をつかむのが実にうまかった。(なおこ抄訳)
Knight, Phil. Shoe Dog: A Memoir by the Creator of Nike (p. 122). Scribner. Kindle Edition.
have a way with people は「人の心をつかむのがうまい、人の懐に入るのがうまい」という意味。弁護士ドラマ「ベター・コール・ソール」と爆笑コメディドラマ「NYボンビー・ガールズ」に出てきました。
→→解説記事はこちら。
映画もドラマも洋書も、あなたが「これはいい!」と思った作品は何度も見て読みましょう。新しい発見、新しい感動が必ずあります。一度でやめてしまうのは本当にもったいない!
人は忘れる生き物です。だから前に読んだときには気にも留めなかったフレーズが、改めて読むと印象に残ったりすることもしょっちゅう。英語という言葉の奥深さを感じるチャンスでもあり、自分の心の変化や成長を感じるプロセスでもあります。
何度見ても何度読んでも感動の大きな波がザブーンと押し寄せる作品は、あなたの心の宝箱でキラキラと輝きつづけるはずです。
【今回の英語】
● off-putting
(行動や外見が)不快な、不愉快な、いやな、好きになれない
● have a way with people
人の心をつかむのがうまい
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
Happy learning!