【ぐっとくる!ドラマの英語】血のつながりなんて関係ない。いざというときに支え合うのが家族でしょ!

家族 海外ドラマ 英語フレーズ
The Queen's Gambit

 

サンディエゴから こんにちは!

元字幕翻訳家の英語コーチ、なおこです。



映画・ドラマ・洋書を通じて楽しく英語力をつけるヒントをお届けしています。



今回ご紹介するセリフは:



いざというときに支え合う。

それが家族ってもんでしょ。



Neflixオリジナルドラマ「クイーンズ・ギャンビット」の最終話に出てきました。

 

 

<画像はすべてNetflixからのものです>

 

 

舞台は1960年代のアメリカ。ソ連との冷戦時代です。お母さんが死んでしまって孤児院に送られた8才の少女ベス。孤児院の用務員シャイベルさんに教わったのがきっかけでチェスに魅せられていきます。子どものいない夫婦にひきとられ、天才チェスプレイヤーとして活躍する物語。

 

 

クライマックスを迎えた最終話。天才チェスプレイヤーとして富も名声も手にしたベスですが、精神安定剤とお酒が手放せないすさんだ生活を送っていました。 

 

 

そんなベスのもとに孤児院時代の親友ジョリーンがふらりとたずねてきます。今はパラリーガルとして働きながら弁護士を目指しています。

 

 

スカッシュをやったあとのベスとジョリーンの会話です。

 

 

 

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 (注:和訳は私の抄訳)

 

 

ベス:You’re like my guarding angel. 

あなたって私の守護天使みたい。

 

ジョリーン:For crying out loud. Hey Beth, fuck you.

なに言ってんのよ、ベス。あんた、なんにもわかってない。

 

Shaibel isn't the only one who kept after you all these years.

あんたのことを追いかけてたのは、シャイベルさんだけじゃないんだよ。

(用務員シャイベルさんのことはこちらから)

 

I know how you lost to Benny Watts in Vegas and then beat him in Ohio.

ラスベガスであんたがどんなふうにベニー・ワッツに負けたか知ってる。そのあとオハイオで彼をやっつけたこともね。

 

I read the papers. 

新聞読んでるんだから。

 

Even on a group trip into town, I spent my ice cream money on the damn chess magazine had your ugly face on it.

街に出たときだって、大事なアイスクリーム用のお金をあんたの変な顔が表紙になってるチェス雑誌買うのに使ったんだからね。

 

For a time, I was all you had. 

あんたにとって、あたししかいなかった時期がある。

 

And for a time, you was all I had. 

あたしにとって、あんたしかいなかった時期がある。

 

We weren't orphans. 

あたしたちはみなしごじゃなかった。

 

Not as long as we had each other.

あんたにはあたし、あたしにはあんたがいた。

 

You understand what I'm saying?

言ってることわかるよね?

 

I'm not your guardian angel. I'm not here to save you.

あたしはあんたの守護天使なんかじゃない。あんたを助けるためにここにいるんじゃないのよ。

 

Hell, I can barely save me. 

あたしだって生きていくのがやっとだもん。

 

I'm here because you need me to be here.

あたしがここにいるのは、あんたがあたしを必要としてるから。

 

That's what family does. That's what we are.

家族ってそういうもんでしょ。あたしたち、家族なんだよ。

 

Someday, I might need you. It's doubtful.

いつか、あたしもあんたが必要になるかもしれない。ならないとは思うけどね。

 

But you never know. 

でも人生、何が起こるかわかんない。

 

But if I do… You'll come, won't you? 

もしあたしが困ったことになったら、あんた来てくれるでしょ?

 

ベス: I might. 

行くかもね。

 

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最後のベスのセリフ、本当は Of course, I will. なんだけど、わざと I might.と「行くかもね」と憎まれ口を叩いています。

 

 

これは私がこのドラマで一番ぐっときたシーンです。

 

「いざというときに支え合う、それが家族でしょ 」なんて、うーん、泣かせるぅ!

 

血のつながりがなくたって、心がしっかりつながっていればいい。肉親がいない孤児として育った2人の固い絆を感じました。

 

 

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今回のフレーズ

 

I'm here because you need me to be here.

That's what family does. That's what we are.

 

必要としてるときに一緒にいてあげるのが家族でしょ。

あたしたち、家族なんだよ。

 

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今回はちょっと長かったですね。

 

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

英語は楽しんだもの勝ち!映画・ドラマ・洋書のストーリーで楽しく英語を習慣にしましょう♪

 

 

Happy learning!

 

 

 

しおはまなおこ

 

 

P.S.このドラマには原作本があります。著者はWalter Tevis、本業は英文学の先生で長く副業として作家活動をしていたとのこと。副業作家なだけに作品数は少ないですが、7冊出した本のうち3作品が映画化され(ポール・ニューマン主演の「ハスラー」、ポール・ニューマンとトム・クルーズ共演の「ハスラー2」、「地球に落ちてきた男」)、1作品がこのドラマ。すごいですよね!1つの作品から派生して興味の範囲がグワーッと広がっていく感覚、とてもワクワクします。近いうちに「ハスラー」と「ハスラー2」を見てみよう、そのあと原作本を読んでみよう、と思いました。

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