サンディエゴからこんにちは!
元字幕翻訳家の英語コーチ しおはまなおこです。
映画・ドラマ・洋書を通じて、英語を楽しく味わうヒントをお伝えしています♪
今回は前回に引き続き、ジュリア・ロバーツ主演の映画「エリン・ブロコビッチ」を紹介します。学歴なし・貯金なし、3人の子供をかかえるシングルマザーが大企業が隠していた水質汚染を暴き出す、という実話を元にしたヒューマンドラマ。
22年前の映画ですが、まったく古さを感じさせません。本物のエリンもウェイトレス役としてカメオ出演しています。
作品名:エリン・ブロコビッチ(原題:Erin Brockovich)
2000年、131分
ジャンル:実話ドラマ、裁判、弁護士
監督:スティーブン・ソダーバーグ
主演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー
アカデミー賞:アカデミー主演女優賞(ジュリア・ロバーツ)
巨大企業を相手に、史上最大級の集団訴訟に勝利した実在の人物を描いた作品で、エリン・ブロコビッチを演じるジュリア・ロバーツが第73回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
舞台はカリフォルニア州モハベ砂漠の小さな町。エリンは元ミス・ウィチタの美貌ながら、離婚歴2回。幼い3人の子どもをかかえるシングルマザーです。学歴もなく無職、貯金残高16ドル。しまいには車の衝突事故に遭ってケガをしてしまいます。雇った弁護士のエドは和解金を取れず、エリンの借金はかさむ一方。困りきったエリンは、エドの弁護士事務所に押しかけて居座り、エドはしぶしぶ彼女を雇い入れます。
不動産関係のファイル整理を任されたエリンは、ある書類に不審を抱いて調査を始めます。Pacific Gas and Electric社は、長年の間、有害物質を垂れ流し続け、工場の周辺住民に深刻な健康被害を与えていました。有害物質であることを住民には隠して、隠蔽工作と口封じをしていたことに気づいたエリンは、被害に苦しむひとたちを助けるために奔走します。
634の住人の署名を集め、史上最高の和解金3億3300万ドルを勝ち取る、という奇跡のような実話に基づいた痛快サクセスストーリー。
© Universal Pictures and Columbia Pictures, all rights reserved
車の衝突事故の裁判で、絶対に勝てると思ってたのに負けて落ち込んでいるエリン。子どもたちをつれて外食することにします。その店のウェイトレスをエリン本人が演じています。エリンはお金がないから、子どもたちには食べさせて、自分は「弁護士にごちそうしてもらってお腹いっぱい」とウソをつきます。家に戻って、キャビネに残ったフルーツ缶を1人で立ち食いする姿が切ないんですよね…
新聞の求人欄に印をつけてかたっぱしから電話をかけるシーンがあります。
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電話した先の担当者に、エリンはこう言われます。
Can you spell out your name, please?
スペルを言う、というのはspell out といいます。エリンはこう答えていますね。
Brockovich
B-r-o-c-k-o-v-i-c-h
アリサフランクリンの歌で「respect」という歌は
r-e-s-p-e-c-t
ベイシティーローラーズの歌「サタデーナイト」
S-a-t-u-r-d-a-y night
このスペルアウトは、実は私自身がすごく苦手なので、いつも練習しているんです。スペルアウトと数字は、第2言語として英語を学ぶ人にとって、まちがいを防ぐためにも、できるようになっておくと役に立つことです。
あなたが英語が話せるようになりたいと思っているなら、「使いこなす」というスタンスで英語に向き合ってほしいと思います。
できれば毎日、自分の名前でも、お子さんの名前でも、スペルアウトすることを意識してみてください。「意識を高める」ことはとても大事です。
習慣づけするには、何かを合図にするといいですよ。毎朝顔を洗ったときを合図にして自分の名前、できれば名字も声を出してSPELLアウトしてみる。パソコンをとじたとき。トイレに入ったとき、なんでもいいです。
映画を使って英語を学ぶことの最大のメリットは、バーチャルリアリティのように主人公になりきれること。映画を英語字幕でみているあいだは、英語の世界にひたる。英語だけで考える英語脳になる必要はありません。映画を見ている間だけは自分が英語の世界にいる気持ちになってほしいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回もどうぞお楽しみに!
Naoko Shiohama
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人生は楽しんだものがち!
英語も楽しく習慣にしましょう♪
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©2024 Naoko Shiohama